01.
笑えました。ホームズファンとしては、辛いやら悲しいやら、でも面白いやらでわけが判らなくなりました。
ホームズは連載の頃からすでにパロディが出ていたくらいです。
おちょくるには最高の素材です。そしてそのおちょくる人が天才いしいひさいち巨匠なら、
これはもう笑い続けるしかありませんでした。あ〜涙がでてきた。
02.
ミステリ・ツアーというタイトル通り、ミステリ・推理もののパロが多いが、メインであるホームズものよりも、マイナー作品(?)やタブチ先生・ヒロオカ先生ネタなどのオリジナルが愉快。 パロとはいえ、特に原作は読んでなくても十分楽しめるし(もちろん読んでいるに越したことはない)、雑誌程度の価格で何度も笑えるしと、いしいファンなら買って損なしの一冊。
03.
シャーロック・ホームズを中心に、種々のミステリーをネタにしたパロディ漫画。パロディは元ネタがわからないと楽しめないが、私は好みが片寄っているから…と心配だったので、図書館から借りて読んだ。 果たして、図書館にして正解だった。元ネタを知っている話がほとんどなのに、それほどおもしろいとは思えなかったのだ。そこそこ楽しめるが、だからどうしたの、どこがパロディなの…と言いたくなる話が大半だった。つまり、原作の内容や持ち味を踏まえた上で、それにひねりを加えて笑わせるような話が、ほとんど見られなかったのだ。 例外的にとてもおもしろかったのは以下の2つ。 1つは「ボヘミアの醜聞」。原作と似た事をしながら、結果は全く違う、とんでもないものになってしまう。「女性に冷淡なホームズも、アイリーネ・アドラー嬢の事は、感情をこめて”あの人”と呼ぶのだった」と、原作とほとんど同じフレーズで(意味するところは全く違うが)話を締めくくっているのがおかしい。パロディはこうでなくっちゃと思う。 また「ジャッカルの日」も良く出来ている。原作でのジャッカルの失敗を踏まえて、歴史は繰り返す?的な後日談になっているのがおもしろい。 以上、読んで損はないが、わざわざ買うほどでは、図書館で充分…というのが正直な感想である。
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